今春、センバツ出場の専大松戸が2年ぶり11度目の春季関東大会出場を決めた。

守備からリズムを作り攻撃につなげた。先発の岡本陸投手(3年)が、初回を3者凡退に抑えると、その裏、相手投手の立ち上がりを攻め、3四球と1安打で2点先制。3回裏には4安打に相手の守備のミスも重なり、一挙5点を挙げた。6回からは、エースの深沢凰介投手(3年)が、センバツ後初の公式戦のマウンドに上がり、真っすぐを主体に安定した投球で無安打、無失点の好救援。7回コールドで試合を締めた。

深沢は「久しぶりのマウンドで緊張したけど、野手が得点してくれたので、今日は気持ち良く投げられました」と笑顔を見せた。

センバツでは初戦敗退も、中京大中京打線をわずか3安打に抑え2失点。大会屈指の好投手・畔柳亨丞投手(3年)と堂々と投げ合った。「でも、まだまだ足りない。1球のツメの甘さを痛感した」と、センバツ後はブルペンで1球1球、試合の状況を想定し、細かい制球を磨いた。目指すは夏の甲子園。「自分の球が全国でどれだけ通用するのか。もっとチャレンジしたい」と力強く話した。

一方、69年ぶり2度目の関東大会出場を逃した船橋は、県内有数の進学校ながら、昨秋は強豪・習志野を地区予選で破り3回戦進出。今春は4強入りと力をつけてきている。日暮剛平監督(38)は「関東大会に出場するチームのレベルの高さを思い知りました。突破口が見いだせなかった。劣勢に立ってもはね返す力をつけたい」と、夏に向け、決意を新たにした。