夏15連覇を狙う聖光学院が4-2で福島を下し、夏本番前最後の公式戦を白星で飾った。

聖光学院は初回に1点を先制。1-0の3回1死一塁の場面。4番芳賀慎之介内野手(3年)が左打席に入った。カウント3-1からの5球目。内角変化球を豪快に振り抜いた。2試合連発となる場外弾で2点を追加した。「真っすぐ狙いでしたけど、反応することができた。打った瞬間に、入るかなと思った」と振り返った。7回には朝日一貴外野手(3年)が代打ソロを放ち、ダメ押しした。

投げては先発した背番号13、佐山未来投手(2年)が9回6安打2失点の好投で「公式戦初完投」を決めた。最速140キロ直球に、切れ味鋭い変化球を駆使しながら、2度の併殺で打ち取るなど5回まで三塁すら踏ませなかった。「ボールがまとまっていて、スライダーのキレが良かった」と納得の表情を浮かべた。

3年生にとっては、最後の夏がもうすぐ始まる。芳賀は「夏に向けて気を引き締めていきたい。優勝したけど、自分たちの未熟さも感じた。日本一を目指して、やっていきたい」と力を込めた。