開幕カードに登場した川越南は終盤粘るも、短い夏になってしまった。

最後に、控えの3年生が意地をみせた。スタメンには5人の下級生が並んだが、ベンチで声を出し、盛り上げていたのが3年生だった。0-6で迎えた9回、先頭で代打で出た尾崎颯選手(3年)が初球をとらえて中前打。相手の失策で1点をかえすと、さらに代打の小野寺拓海選手(3年)がファウルで粘り、四球を選んだ。追いつき、勝ち越すことはできなかったが、最終回に2得点。栗原陽監督は「尾崎は一番バットを振っている子。小野寺も、よく粘ってくれた。ケガや病気も乗り越えてきた。最後に、3年生の力が出ました」と振り返った。

2年生ながら背番号「1」を背負って先発した佐々木稜太投手は、4回を5安打2失点の5奪三振。2番手として、5回からは永井佑征投手(3年)が登板し、5回を4失点(自責3)だった。マウンドに上がった直後の先頭から連打を許して3点を失い、「3点がなければという気持ちがすごくあって、後悔が大きい」と悔しがった。