春夏通じて初の甲子園出場を目指す東明館が、準決勝で唐津商を6-2で下し、悲願達成にあと1勝に迫った。

同点の2回2死一、三塁で、主将の加藤晴空(そら)捕手(3年)が右翼へ浅い飛球。唐津商の右翼手は前方へダイビングキャッチを試みたが、風速7~8メートルの強風にあおられた打球はグラブをすり抜けた。決勝の2点適時三塁打となり、「何が起こるか分からないので、全力疾走を心がけようと決めていました。風もありましたし、ライト(の守備位置)が深いのも分かっていました」と、加藤は殊勲打に納得の表情を見せた。

25日は、夏の甲子園優勝経験を持つ佐賀北との決勝戦。豊福弘太監督(61)は「とにかくうちはチャレンジャー。それだけは忘れないように向かっていきたい」と口調を強めた。