第103回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)に南北海道代表として出場する北海が、甲子園メンバーを発表した。南北海道大会まで背番号17だった山田堅真中堅手(3年)が8に変更。センバツではベンチ入りも出番がなく「何とか1桁背番号になりたくて頑張ってきた。甲子園でもしっかりチームに貢献したい」と意気込んだ。

地区から22打数10安打4打点、打率4割5分5厘。三振ゼロで四球6と出塁率も高く、南大会決勝ではチーム唯一の猛打賞と結果を出した。侍ジャパン伊藤大海(23=日本ハム)は函館東シニア時代の先輩で中3時に一緒に練習。「五輪での先輩の活躍が刺激になっている。僕も甲子園で活躍し後輩に勇気を与えたい」と強い口調で話した。

チーム最長身186センチ。長い手足が武器で、札幌日大との南大会決勝戦は1点を追う8回1死一、二塁で札幌日大の好投手、前川佳央(3年)の外角スライダーを遊撃内野安打にし、チャンスを広げ、逆転につなげた。「打撃では外の球も届くし守備でも遠いボールを取れる。長所を生かしたい」。長いリーチで、創部120周年節目の勝利をつかみ取る。【永野高輔】

○…北海・平川敦監督(50)は南大会メンバー18人を、そのまま甲子園メンバーに決めた。山田と関の背番号変更のみで「現有戦力で戦いたい。現状をより高めていきたい」。チームは2日にPCR検査を受け5日に関西入り予定。監督として夏7度目の聖地に向け「現地での練習時間は短くなるが、ある程度、強度のある練習をしつつ、疲れを残さないようにしたい」と方針を口にした。