秋季高校軟式野球東北大会が28日に開幕。今春の東北王者、仙台育英(宮城)は、弘前工(青森)に10-1で快勝発進。高橋一成内野手(1年)が、3回の先制犠飛を含む2安打2打点の活躍で勝利に貢献した。

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9番が勝利を引き寄せた。高橋は3回無死三塁のチャンスで左犠飛。貴重な先制点を挙げると、5回は内野安打で出塁し三盗も決めてみせた。6回には2死満塁のチャンスでスクイズ。全力疾走が相手投手の一塁悪送球を誘い、走者一掃となる3点を呼び込んだ。高橋は「相手のミスを狙うこともチームの目標のひとつ。足を生かしたプレーをしたいと思っていますし、(スクイズを)成功させることができてとてもうれしかった」と笑顔。この回、5-1と一気に相手を突き放した。

「内野は小中で鍛えられてきたので、どこでも守れます」。高橋は三塁手で先発。その後、二塁、一塁を守り、7つのアウトに絡んだ。「ギリギリの打球も自分がとりに行くという気持ちで臨んでいます」。ガッツあふれるプレーで、攻守ともにチームに貢献した。

準決勝は春の東北大会で延長14回の末、2-0で勝ち切った専大北上と対戦する。高橋は「自分たちは雰囲気をつくれば勝てるチームだと思っているので、どんな状況でも声を出すことを徹底して、ガッツあふれるプレーをしたいです」。次戦も声とプレーでチームを活気づける。【濱本神威】