高校野球秋季大会が10月31日、全国各地で行われた。関東大会では、東海大相模(神奈川)が、初戦で花咲徳栄(埼玉)に快勝。9月から就任した原俊介監督(44)のもと18安打9得点で8強入りした。近畿大会では、大阪桐蔭が貫禄の試合運びで、17年以来4年ぶりの優勝を果たした。

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東海大相模が花咲徳栄に快勝した。9月から就任した原監督は初の関東大会で「選手と同じ気持ちで戦った。選手が力を発揮してくれたことが大きい。選手のおかげです」とたたえた。

抜てきした選手が、期待に応えた。初回2死一、三塁、監督が「ポイントになるかな」と下位から5番に上げた笹田海風(しせ)内野手(2年)の右前打で先制。そこから連打で一挙5点を奪った。つなぎ役として9番に置いた深谷謙士郎内野手(2年)は、2犠打に加えて声でチームを鼓舞し続けた。

就任して2カ月。「選手とよくコミュニケーションを取ることがテーマだった」と振り返る。鹿児島・奄美大島出身のエース求航太郎投手(2年)には「奄美はいい所だよね」と声をかけた。求は「フレンドリーというか、よく話しかけてくれます。バッテリーミーティングでの配球の話など、とても勉強になる」と言う。センバツ当確まで、あと1勝。指揮官は「相模らしい、思い切りのいい野球ができたらいいなと思います」と意気込んだ。【保坂恭子】