第94回選抜高校野球大会は26日、天候不良が予想されるため、大会第8日が中止となった。

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第1試合で星稜(石川)との試合が予定されていた大垣日大(岐阜)の阪口慶三監督(77)は「コンディションが非常にいいだけに、今日やりたかったことは事実です」と、残念がった。

百戦錬磨の指揮官は、投手陣の仕上がりを強調した。この日はエース左腕の五島幹士(3年)と、右腕の山田渓太(2年)が投球練習を行い「どちらもいいコンディション。先発をどちらにしようか迷うくらいです」と、うれしい悩みだ。

只見(福島)との1回戦では、五島が2安打18奪三振の快投。一方の山田も、昨秋の東海大会では6試合、26イニングを防御率2・08と安定感がある。五島の先発が有力だが、2年生右腕が抜てきされる可能性も十分にありそうだ。

2人の投球練習を受けた西脇昂暉捕手(3年)も「五島も山田もストレートの回転がいいですし、変化球のキレもいい。緩急をつけられるピッチングができる」と、太鼓判を押した。2回戦を突破すれば、阪口監督は甲子園通算40勝目。節目の1勝は、五島と山田がカギになる。【只松憲】