関東第一が今春センバツ出場の二松学舎大付を下し、2年連続6回目の春季東京大会優勝を果たした。
「背番号1」の左腕対決となった一戦を、桝川颯太投手(3年)が5回を1安打2四球2奪三振1失点にまとめ、勝利を呼んだ。打線も12安打とつながり、二松学舎大付のエース布施東海投手(3年)から4回までに7得点を奪った。
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関東第一のエースは俺だ。背番号1を背負って先発した桝川は、チェンジアップ、スライダー、カーブと変化球を中心に配球を組み立て、そこに最速137キロの直球を織り交ぜた。準決勝まで5試合51得点という相手の強力打線を緩急で打ち取った。「先制点を取った方に流れが来ると思ってました。我慢、我慢でした」。その言葉通り、先制は許さなかった。
努力でつかんだ「1番」だった。昨秋は右の本格派の成井颯投手(3年)にエースナンバーを譲った。「春は自分が絶対1番をつけるんだ」と、強い気持ちで冬の肉体改造に取り組んだ。体重は73キロから6キロアップの79キロ。腕の振りが速くなり、紅白戦で対戦したチームメートから「球が重くなった」と驚かれた。
二松学舎大付には16年春に勝利して以来、公式戦4連敗中だった。ここ1年は昨夏東東京大会決勝、昨秋都大会準決勝と2季連続で敗れていた。「(技術のある)先輩たちが『打倒二松学舎』で戦って勝てなかった。自分たちはベンチワークだったり、野球以外の面を見つめ直しました」。
この日はスタンドのベンチに入れなかった3年生たちがキーマンだった。ピンチが来れば「ここ冷静にだぞ」、ストライクを取るたびに「OK、OK」と、大きな声でチームを盛り上げた。桝川は「頼んでもないのにマッサージしてくれたり、いいやつばかりです」。そんな仲間と甲子園に行くことが次の目標だ。この勢いを夏につなげる。【阿部泰斉】

