銚子商がセンバツ出場の木更津総合を破り、10年以来、12年ぶり22度目の春季関東大会(5月21~29日、栃木県)出場を決めた。

「黒潮打線」復活だ。2-2で迎えた7回1死一、三塁から前橋脩太外野手(3年)の右前適時打で勝ち越し。なお一、二塁で打席には1番・鵜沢智也内野手(3年)。「俺が打つ」と強い気持ちで打席に立つと、フルカウントから内角直球を振り抜き、試合を決定づける左越え3ラン。鵜沢は「打った瞬間、入ったと思った」とガッツポーズでダイヤモンドを回った。

投げては先発のエース・飯島聖矢投手(3年)が木更津総合打線に10安打されながらも2失点に抑え、粘り強く投げきった。

千葉の古豪として知られる銚子商。球場にはたくさんのファンが駆けつけた。鵜沢は「古豪と言われるのは好きじゃない。昔は強かったけど、というイメージがあるから。甲子園に出て。『古豪なんて言わせない』っていう気持ちで入りました」と、入学時の熱い気持ちのまま、今、力強く勝ち進んでいる。

春8回、夏12回、夏は全国制覇も果たしている銚子商。「重い看板を背負っている。結果を出せてよかったです」と、笑顔で胸を張った。【保坂淑子】