関東第一(東京1位)は高校通算27本塁打のスラッガー井坪陽生外野手(3年)が2本の長打で打線をけん引。山村学園(埼玉2位)を下し、2年連続の決勝進出を決めた。

初回1死三塁、左翼へ同点の適時二塁打を放つと、5-1と4点リードの2回無死一塁からは、中堅後方への適時三塁打を放ち、2安打2得点。今大会はこれで10打数6安打。安打全てが長打と、驚異的な打撃をみせる。

弱点を克服しつつある。昨秋と今春の打撃映像を確認する中で「体が開き、バットが出てこない」ことに気付いた。「練習では逆方向に低いライナーを打つことを心掛けて。体の開きを抑えるように、(DeNA)牧選手を参考にしながらティー打撃に取り組んでいます」。成果が結果として表れつつある。

これで同校は2年連続の決勝進出を決めた。昨年の優勝メンバーで、現青学大の初谷健心内野手とは、定期的に連絡を取っている。「秋の結果(都大会4強)も、春の(関東大会)決勝進出も、昨年と同じなんです。『自分たちの力を信じて頑張れ』って。メッセージをもらいました」。先輩たちのリベンジのためにも、決勝でセンバツ4強の浦和学院を倒す。