苫小牧中央は2度目の春全道で初の決勝進出はならなかった。

先発したプロ注目のエース斉藤優汰投手(3年)は延長13回まで180球を投じ、14安打10奪三振8失点(自責6)。13回無死満塁でサヨナラ打を献上し、最後は力尽きた。「高めに浮いてしまって外野に運ばれた。完全に自分の失投で負けた」と唇をかんだ。

夏に向け「立ち上がりの弱さが残っている。初回から安定した投球を続けられるように」と前を向いた。

◆決勝に手が届かなかった苫小牧中央・渡辺宏禎監督(53) 夏に向けて、粘り強さという収穫のあった大会だった。よくやったなとは思う。最後まであきらめないという姿勢についてはチーム全体で勉強になった。

◆苫小牧中央・斉藤を視察した日本ハム稲葉篤紀GM(49) 初めて見ました。体もガッチリしてて、将来性をすごく感じる。投げる体力もありそうですしね。真っすぐの質もいいですし、指にかかった球は本当に素晴らしいと思います。