104回全国高校野球選手権西東京大会(7月9日開幕)の組み合わせ抽選会が18日、都内で行われた。

【展望】

昨秋の都大会王者でセンバツ4強の国学院久我山、夏連覇を狙う東海大菅生、18年以来の甲子園を目指す日大三の3校の実力が突出している。

国学院久我山は堅実な攻撃と3年生3投手の継投が光る。センバツでは、準決勝までの4試合で14犠打。隙のない攻撃で4強に進出した。投手陣もエース右腕成田陸投手(3年)、左腕松本慎之介投手(3年)、同じく左腕の渡辺建伸投手(3年)が結果を残した。渡辺は「チームの徹底事項をやり遂げれば、勝てると知った」と自信をのぞかせる。

夏連覇を狙う東海大菅生は、エース鈴木泰成投手(3年)が復活。昨年12月に右肘を手術し、リハビリを経て、今年5月に実戦復帰した。5月下旬の練習試合で、手術前から4キロ増の最速148キロを計測するなど、順調な回復を見せている。昨夏のレギュラー野手4人が残り、攻守に力がある。

18年以来4年ぶりの優勝を目指す日大三は、投手陣の厚みが増した。春季大会は右腕の安田虎汰郎投手(2年)と左サイドの佐藤起也投手(3年)が台頭し、準々決勝で東海大菅生を1点差で破った。寒川忠主将(3年)も「投手が抑えられるようになったのが収穫」と分析する。

3校に加え、ノーシードの創価も注目校。身長168センチの杉江敏希投手(3年)は、最速146キロを誇る。初戦は10日に都日野と対戦。好カードを制し、07年以来の15年ぶりの甲子園を目指す。