鹿児島大会が開幕した。鹿屋が7回コールドで徳之島を下して、開会式直後の開幕カードを制した。

エース上園煌太投手(2年)が、投打で初戦突破に貢献だ。投げては130キロ台の直球を主体とした緩急で7回2安打無失点。「チェンジアップがいいところに投げられて、打たせて取ることができました」。0-0で迎えた5回1死三塁、自ら均衡を破る右前適時打を放った。これが口火となり、この回はさらに3連打など打線がつながり、5回一挙5得点で突き放した。上園は「ピッチングに専念しろと言われてきたのでバッティングは不安でしたが…たまたまです」と照れ笑いを浮かべた。

6回にも上園の2点適時打など3点を加えて、快勝発進した。中馬輝監督(ちゅうまん・あきら=43)も「開幕戦の難しさはあったけど、選手たちは立派だった。4回裏の後に『お前たちは立派だ、見事や』って思わず言いました」と笑顔だった。