今春の東北王者・聖光学院は、昨夏覇者の日大東北に9-5の逆転勝利。0-3で迎えた4回裏に4点、5回に3点、6回に2点と効果的に加点し、3年ぶり19回目の準決勝進出を果たした。

2点を返し、なお4回1死満塁。逆転のチャンスで赤堀颯主将(3年)が打席に入った。「真っすぐで内角を厳しく突かれていたのですが、ファウルで粘って、1球甘く入った」。3ボール2ストライクから3球ファウルで粘った9球目。やや真ん中に入った直球を左前へはじき返す2点適時打で逆転。主将の一打でチームは勢いに乗った。赤堀は「磨いてきたチーム力が最終的に1点多く取ることにつながっている自信がある。先制されようが先制しようが、自分たちの野球は変わりません」。王者復権まであと2勝。「聖光野球」を貫き通す。