鶴岡東が19年以来3年ぶりの甲子園切符をつかんだ。

準決勝までの4試合を全試合コールド、全試合無失点で勝ち上がった鶴岡東は、決勝でも盤石の強さを発揮。初回、1死二塁で3番古賀亮祐内野手(3年)が右前安打を放ち1死一、三塁。古賀が塁上でプレッシャーをかけ、相手エース・武田陸玖(2年)のけん制を誘った。そのけん制がボークの判定となり鶴岡東が先制。3回には1死二塁から古賀が中前適時打で2点目。4番前田夢翔捕手(3年)が左前安打、5番小林昇一郎外野手(3年)が中適時打と立て続けにヒットを放ち、中軸の活躍でこの回2点を挙げ、3-0とリードを広げた。

投げては先発したエース右腕・小林廉(3年)が5回までスコアボードに「0」を並べる好投。6、7回に1点ずつ返されたが、4安打2失点でまとめ、主導権を譲らなかった。小林が降板し、なおも2死二塁のピンチを2番手左腕、矢部充稀(3年)が好救援。三ゴロでピンチを脱すと、8、9回を3者凡退。完璧なリリーフで試合を締めた。

◆鶴岡東 1957年(昭32)に鶴岡珠算講習所として開校。2000年(平12)に鶴商学園から現校名の私立校。特進コース、体育コース、普通コースの3つに分かれている。野球部は1968年(昭43)創部で部員数は106人。甲子園は夏7度目の出場。春は2度出場(2020年センバツは中止)。主なOBは元ソフトバンク吉住晴斗。山形県鶴岡市切添町22の30。斎藤哲校長。