夏の甲子園で東北勢初優勝を果たした仙台育英が、登米総合産に5回コールドで快勝。優勝メンバー8人が残る注目校が初戦を突破した。

須江航監督(39)は「甲子園で入っていたメンバーが多いとはいえ、大部分は変わっている。課題はもちろん出ていますけど、自分の持っているものをほとんど出し切れたと思うので、すごいなと思いました」とナインをたたえた。

序盤から主導権を握った。打線の1番から5番までを優勝メンバーで組み、0-0の1回無死から3四死球で満塁とし、4番斎藤陽(ひなた)外野手(2年)が走者一掃の右越え三塁打で先制。以降も仁田陽翔投手(2年)の右前適時打などで突き放し、打者10人の攻撃で5点をリードした。須江監督は「1番から5番までが甲子園を経験した子たちなので期待値は上がってしまうが、自分の力量や求められることを分かっていた。自分たちが頑張らないと思いすぎないで、地に足をつけてプレーできていたと思います」と評価した。

投げては、先発した仁田が4回1安打8奪三振無失点で、相手打線を寄せ付けず。打線は1回から4イニング連続で得点を積み上げ、10点リードの5回からは田中優飛投手(2年)が2番手で登板し、無失点に抑えた。

3回戦は19日、仙台西-仙台商の勝者と対戦する。仙台育英は昨年まで秋の宮城県大会を10連覇しており、山田脩也内野手(2年)は「連覇はそんなに意識していないが、自分たちは一戦必勝というテーマで大会に臨んでいるので、何があっても執念を出してしっかり勝ちきりたい」と意気込んだ。