山村学園は「背番号1」のサイドスロー右腕・鹿島駿吾投手(2年)が9回4安打完封の力投をみせた。創部初の秋季関東大会出場を決め「関東に行くためにやっていました。投げきって勝つことが出来て良かった」と喜んだ。

三塁すら踏ませない内容だった。120キロ台直球にカットボール、今大会前に取得した「シンカー気味に速く落ちるボール。握りはオーバースローのツーシームで、指にかかりながら落ちていく」という新球を駆使。相手打線を緩急で惑わせた。

関東大会ではリベンジしたい相手がいる。神奈川2位の慶応だ。強打を武器に今秋神奈川大会を勝ち進んだ相手とは、8月下旬の練習試合で対戦。1-19と大敗していた。「とにかく打線がすごかったです。今まで対戦した中で一番でした。やり返したいです」。宿敵を倒し、その先のセンバツ初出場を実現する。