第95回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場校を決める選考委員会が27日行われた。昨夏、東北勢初の日本一となった仙台育英(宮城)は、2年ぶり15度目の出場。83年の池田(徳島)以来、史上5校目の夏春連覇の偉業達成に挑む。

夏春連覇の偉業へ。仙台育英の最速146キロ右腕、高橋煌稀(2年)がエースの自覚を胸に、春の甲子園マウンドに立つ。「夏は3年生に引っ張ってもらった。エースの立場になって、今度は自分の投球でチームを引っ張っていきたい」と気持ちを新たにした。

昨夏の甲子園では背番号「11」でベンチ入り。下関国際(山口)との決勝では8回から登板し、“胴上げ投手”になった。新チームではエースナンバーを背負い、リリーフを主戦に抜群の安定感を見せ、2年ぶりセンバツ出場の大きな原動力になった。シーズンオフはスクワットなどで下半身を徹底的に鍛え、体重は3キロ増の87キロ。体が一回りもスケールアップし「ピッチングで下半身を使えるようになってきて、1つ安定感が増したのかなと思っています」と手応えを口にし、春本番までにさらに仕上げていく。