元メジャーリーガーや元NPB監督が、プロ野球経験者が学生(高校生、大学生)を指導するために必要な学生野球資格を回復した。

日本学生野球協会による資格回復審査委員会が3日、行われ、合計101人(NPB66人、IPBL34人、海外1人)が認定された。

巨人や米大リーグで活躍した上原浩治氏(47=日刊スポーツ評論家)、中日や阪神、米大リーグで活躍し昨季現役を引退した福留孝介氏(45)、ロッテ前監督の井口資仁氏(48)、阪神前監督の矢野燿大氏(54)、阪神とロッテでプレーした鳥谷敬氏(41=日刊スポーツ評論家)、元中日の川上憲伸氏(47)、元中日の岩瀬仁紀氏(48)、元阪神、オリックスの能見篤史氏(43)らに加え昨季ヤクルトで引退した宮台康平氏(27)、中日で引退した大嶺祐太氏(34)らが名を連ねた。

プロ経験者が国内の高校、大学で指導可能となる資格回復の研修会は、オンライン形式で実施された。義務づけられているオンライン研修を昨年12月中に受け、さらに今年1月までの期間中にリポートを提出。適性審査が行われ、資格回復が認められた。

▽上原氏 アマチュアで野球をやる人たちに指導するのは、野球人の義務。野球界への恩返しだと思ってます。本来、こういうライセンスとかがなくても教えられるような野球界が理想なんですが。現状ではルール違反になるので取得しました。

▽福留氏 いまどうこうではないですが、機会があれば指導ができるので、必要になった時に対応できるようにと、取りました。

▽鳥谷氏 資格がないとできないこともあるので、今後の選択肢を増やすためにも受けさせていただきました。野球界発展のため、これからも自分にできることを探していきたいと思います。