山梨学院・吉田監督が再び優勝を手にした。

甲子園通算21勝。試合中は笑みを絶やさず「とにかく(選手の)足を引っ張らないように。応援団だと思ってました」。

校門に立ち、登校する生徒に「おはよう」と声をかける先生がいた。13年、就任したばかりの監督だった。吉田正校長(67)は「監督の前に、教員としての気持ちがあるからできること。『センバツ優勝監督です』なんていう態度は全くなかったです」と明かす。清峰(長崎)で09年センバツ優勝。その手腕が見込まれて声がかかった。

親子鷹として、初の甲子園優勝。試合後は、抱き合った。長男の健人部長(26)が練習メニューや練習試合の手配などすべて行う。監督は見守る役割だ。鬼部長と、フォローする監督。父は「(部長が)強く厳しく言いすぎているな、と思った時はちょっとフォローはしているつもり」。あうんの呼吸で指導している。