7イニング制の紅白戦を2試合行った。山形中央の左腕・武田陸玖投手(3年)は二刀流でのプロ入りを目指すと宣言した。

武田は甲子園の出場経験はないが東北では名の知れた二刀流。合宿初日の4日には馬淵史郎監督(67=明徳義塾)から目立った選手を問われるとただ1人、武田の名前を挙げて「打撃も投球も素晴らしい」とうならせていた。

今合宿では甲子園組も参加するが、「意識するとかはなく、あまり見ず、自分に集中するようにしている」ときっぱり。将来はプロ入りが目標で、「二刀流を目指します」と力強く宣言。エンゼルス大谷とWBCへの出場も目標にしていると明かした。

この日の紅白戦では1試合目に先発し、2回を投げて3安打無失点に抑えた。走者を許す展開だったが、「高校に入ってから自信がついた」というけん制で2度刺すなど、落ち着いた面も見られた。守備では投手以外にも右翼にも就いた。バットでも2安打を放ち、センスが光った。投打を振り返り、「緊張したんですけど、自分を出せた。ガンガンストレートで攻めていくところとか、打撃ならストライクを思い切り振っていくところとか。結果には出なかったかもしれないが、自分の良さが出せた」と持ち味発揮には納得の表情を見せた。