帝京が10年ぶり20回目の関東大会出場を決めた。

高橋蒼人投手(3年)はエースの決意を固め、マウンドに上がった。4-1で迎えた5回表、1死一、二塁。「エースである自分がしっかり抑えて、勝利に導けるようなピッチングをしようと思ってマウンドに立ちました」。自信のある真っすぐで2者連続で左飛に抑え、ピンチを切り抜けた。

背中に背負った「1」が、自信をくれた。「自信をもって投げれば絶対に自分の気持ちは勝つ。打者との勝負で絶対に打たれない」。6回以降も「生命線」という真っすぐを強気に投げ込み、4回2/3を投げて3安打3三振。最速は143キロ。ここまでの4試合、すべて後半で勝ち越し、逆転を続けてきた早実打線を、完全に封じた。

チームは昨春、準決勝敗退で、あと1歩で関東大会出場を逃した。高橋は「自分たちの代で、関東大会の道が開けた。明日はしっかり勝って優勝して東京1位として関東大会に臨みたい」と、堂々と言い切った。 なお、明日の決勝戦は悪天候が予想されるため、試合開始時間が10時から13時に変更された。球場はスリーボンドスタジアム八王子。