北海道高野連が今春から試合前練習で解禁した女子部員によるノッカーがグラウンドで輝いた。旭川地区では富良野緑峰の高橋茉央(2年)が、富良野緑峰・上富良野連合チームのノッカーを務めた。ノックバットを握り、グラウンドに立つと、右手でボールを上げ、バットを振り抜き、7分間ほぼミスなくゴロやフライを次々と飛ばした。「緊張しました。ミスをしないような意識と楽しもうと思ってノックした。しっかり練習してきたことをグラウンドで出せたのでよかった。(出来は)80点くらい」と笑みをこぼした。
きっかけは同校の鈴木知樹監督(41)からの打診だった。同監督は他県でノックを打っている女子部員を見たことがあり、本人に「やってみたら」と声をかけた。大会約2週間前から本格的にノック練習を開始。高橋は「外野に飛ばすのが難しかったり、内野ゴロもコントロールがつかなくて苦労しました」と振り返る。自主練習では、1箱に約120球入ったボールをネットに向かって黙々と打つ練習を繰り返した。日によっては2、3箱以上打つ日もあり、左手の指の皮がめくれるほどバットを振った。
上富良野小2年の時に上富良野ジャガーズで野球を始めた。上富良野中では軟式でプレー。高校では女子硬式野球でプレーすることを望んでいたが、中学時代に右ひじを故障し断念。それでも2人いる兄が同校で野球経験を持っており、高校で男子部員とともに野球することを決意した。この日、試合は敗れたが、ボールパーソンとしてもチームを支えた。「憧れだったので(グラウンドに)立てて良かった。うれしい」と目を輝かせた。「試合には出られないけど、ノックでグラウンドに立ってサポートしたい」と今後の目標を描いた。【山崎純一】

