昨夏決勝カードの再現で、山形中央が見事リベンジを果たした。先発した最速147キロ左腕・武田陸玖投手(3年)は7安打2失点で完投。2回2死でソロを被弾し、3回には自身の失策も絡んでさらに1失点。0-2と主導権を握られたが、二刀流として打撃で反転攻勢に出た。
4回裏、先頭打者の武田陸が右越え二塁打でチャンスをつくると、犠打で三塁へ進み、相手投手の暴投で本塁生還。1-2で迎えた8回2死には、2球目、やや外角の変化球を捉え、左中間越えソロ本塁打。自身で試合を振り出しに戻した。9回表は、2つの空振り三振を奪うなどしっかりと締め、最後の攻撃へ流れをつくると、9回裏2死二塁、最後は石垣吏穏(しおん)内野手(3年)の左適時打でサヨナラ勝ち。武田陸は「言葉が出ない。本当にうれしいです」と勝利をかみしめた。
スタンドは山形中央ムード一色だった。武田陸は「ずっと鶴岡東さんに勝つために練習してきて、最後の最後にスタンドと球場のみんなが1つになって勝つことができた」と応援に感謝。21、22年とどちらも鶴岡東に阻まれた夏。最大の鬼門を突破し、14年以来9年ぶりの聖地へ突き進む。武田陸は「ここからは気持ちの勝負。最後の最後まで山形中央の野球を。泥臭く粘り強く戦っていきたい」。二刀流の夏はまだまだ終わらない。

