NGT48の真下華穂(23)が東京学館新潟が中越に6-5でサヨナラ勝ちして甲子園初出場を決めた全国高校野球新潟大会決勝(25日、ハードオフ新潟)を観戦しました。劇的な幕切れでの感動、両校選手への思いをコラム「まっしーのスタンドからおじゃましも」の番外編で。

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気がついたら祈っていました。その時は何を祈っていたのかは分からなかったけど…。

全国高校野球新潟大会の決勝をエコスタ(ハードオフ新潟)で見届けてきました。5年ぶり12度目の優勝を狙う中越と、甲子園初出場を狙う東京学館新潟。猛暑の中の3時間近い試合、白球を追い続ける球児たちから目が離せませんでした。

特に心の中に残っているのは、9回裏の東京学館新潟のサヨナラ打を打った森田選手の打席です。入る前、主将の八幡選手が駆け寄って肩を組み、最後にグータッチをしてベンチに戻った場面。表情は見えなかったけれど、2人の絆の強さを感じました。そしてその瞬間、両チームの応援席を含めた「勝ちたい」という一体感が強く伝わってきました。

両方の願いがかなうことはないけど、でも、どちらもかなえてほしい-、多分、私はそんな気持ちになったのだと思います。自然と両手を合わせていました。

その直後に森田選手がセンター前に。プレッシャーをはねのけて打ち返した打球に涙が出ました。喜びを爆発させる東京学館新潟ナインだけでなく、悔しくて立ち上がることすらできなかったり、涙を拭いながらベンチから出てくる中越ナインにも視線が向きました。「最後の夏、負けて悔しいよなあ…」と、思わずもらい泣き…。

初めて見た、サヨナラで終わった決勝戦。こんなにも感情移入をするとは思いませんでした。泣くほど悔しい、と思えるくらい打ち込めることがあること、それを共有できる仲間がいること。きっとこの子たちにとって大きな財産になるのだろうなと思いました。

最後まで諦めない球児たちからパワーをもらいました。私もファンのみなさんにパワーを与えられるように頑張りたいと思います。(NGT48 真下華穂)