大阪桐蔭の新星が4強進出を導いた。最速149キロの2年生右腕、背番号14の平嶋桂知(かいち)投手が今夏初先発。187センチの長身から繰り出す真っすぐを主体に大体大浪商打線を5回までノーヒットに抑えるなど、6回1被安打5奪三振にまとめた。「後半は制球が定まらなかった」と反省しつつ、「(序盤は)コースに真っすぐ投げられた」と手応えを明かした。

西谷浩一監督(53)は「平嶋が(よく)攻めて、ゲームをつくってくれた」と満足の笑顔。視察したオリックス谷口スカウトは「(OBの)藤浪投手のようになる可能性を秘めているんじゃないですか。来年のドラフト候補ですね」と高い評価を明かした。

打っては4回に好機を広げる右前打を放つなど、チームが全5試合コールド勝ちを決める12安打11得点の猛攻に貢献。前田だけじゃない。3年連続の大阪制覇へあと2つだ。【奥谷爽】