高田商(奈良3位)のセンバツ出場が絶望的になった。大阪桐蔭(大阪1位)の前に投打がかみ合わなかった。

頼みのエース仲井颯太(2年)が制球を乱し、6失点。うち5点は四球がからんだ。左腕は「慎重になりすぎました。県大会でエラーがなかったバックをもっと信じて勝負すればよかった」と過剰に相手打線を警戒したことを悔やんだ。赤坂誠治監督(47)は「仲井があんなにボール先行や、四球を出すのはめずらしい」と振り返った。

昨秋は近畿大会でベスト8入り。奈良県勢で最上位だったため、神宮枠を含めた近畿7枠に入る可能性は高いとみられた。だが今年1月の選考会で落選。ショックで一時、チーム全体が沈んだ。それでも立て直し、今夏も奈良大会決勝に進むなど反発力を示した。

その時から主戦だった仲井は「いいチームと試合ができた。この経験は夏につながる」と切り替えた。先輩たちがそうであったように、悔しい経験を無駄にするつもりはない。

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