盛岡中央が盛岡北に8-1の8回コールド勝ちで、春のスタートを切った。先発した最速141キロのエース右腕・北田博哉(3年)が8回を投げ、5安打1失点。7回までに毎回の10三振を奪うなど快投劇を繰り広げた。試合は午前10時前に始まり、午後0時6分に終了。この日は、同校OBのオリックス斎藤響介投手(19)が、午後1時から日本ハム戦で今季初登板しており、後輩たちが快勝で先輩にエールを送った。
盛岡中央の現エースが、2年前に岩手を盛り上げた先輩「ドクターK」をほうふつとさせる快投で、試合をつくった。先発した北田は1回、先頭打者に四球を与えたものの、以降を3人で終え、2、3回とそれぞれ2奪三振を含む3者凡退。「変化球でも真っすぐでも全球種でカウントが取れ、決め球としても使える」と自信を持つ、多様な球種で相手打線を手玉に取った。奥玉真大監督(49)は「自分から崩れることは、ほとんどない。(今日も)しっかり投げてくれた」。安定感抜群の投球で、チームの春1勝目をつかんだ。
北田は「響介さんが自分の目標です」という。1年夏、スタンドから見ていたスーパーエース斎藤の姿に憧れた。「普段はおだやかな感じですが、マウンドに立つと気迫あるピッチングをする。あまり感情を出さないんですけど、マウンドで雄たけびをあげていてすごいなと思っていました」。その秋、斎藤はオリックスからドラフト3位で名前を呼ばれた。身近な人間のプロ入りに憧れは一層、募った。
高校時代の斎藤は試合後に酸素カプセルに入り、回復に努めていたというが、北田にも自分なりの疲労回復方法がある。それはサウナだ。練習試合の後も欠かさず、ほぼ毎回入っている。「入った時と入ってない時では、疲労感が全然違う。水風呂が身体のアイシングにもなる」と、効果は抜群だ。
次戦は5月1日に盛岡誠桜と対戦。勝てば盛岡地区代表が決まり、岩手大会で各地区の強豪とも戦える。「自分がねじ伏せるという気持ちで1試合1試合、頑張っていきたいです」。スタンドから見た憧れの選手のように、マウンドで闘志をぎらつかせる。【濱本神威】

