1次ラウンドA組を5戦全勝で1位通過した日本が、スーパーラウンド初戦で、B組を5戦全勝で突破した米国と対戦。先発した末吉良丞投手(2年=沖縄尚学)のクレバーな投球が、流れを引き寄せた。

初回、2四球と制球で苦しみながらも無失点に抑えると、すぐに修正した。2回からは初球を丁寧に投球。ストライク先行で投手有利なカウントで運び、緩急を使ったり、わずかながらボールを長くもったり、と相手のタイミングを巧みに外した。

持ち前の制球力の良さも回を追うごとに増し、毎回の奪三振。試合前「体格もパワーも格が違うので、日本の技術をつかって対抗していきたい」と末吉。この日の最速145キロも、米国の強力打線を無安打に抑え後ろにつないだ。

沖縄の地で「らしさ」を存分に発揮。日本ハムの坂本スカウトは「自分なりに考えて投げているのでしょう。賢いですね。素晴らしい。たいしたものです」とスカウトも舌を巻く。世界の舞台で圧倒的な投球を見せた。

チームで唯一の2年生で、先輩たちからかわいがられる存在。お笑い芸人「トムブラウン」の「みちお」に似ている、とニックネームは「みちお」。調子が悪い時は「トムブラウン」のギャグ「ダメー」と突っ込みを入れられ笑いを誘う。米国を相手に最高の投球で、ベンチに戻った末吉は先輩たちに、笑顔で頭をなでられた。【保坂淑子】