一冬を越えて、球児たちが春の甲子園へ帰ってきた。第98回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)の甲子園練習が14日、スタートした。初日はセンバツ最多タイとなる5度目の優勝を狙う大阪桐蔭や史上4校目の春連覇を目指す横浜(神奈川)など16校がグラウンドの感触を確かめた。15日に残りの16校が登場し、大会本番を見据えた確認にあてる。
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センバツで歴代2位タイの4度優勝を誇る大阪桐蔭が2年ぶりに聖地へ戻ってきた。「TOIN」のユニホームを身にまとい、グラウンドを駆け回った。甲子園春夏最多70勝を挙げている西谷浩一監督(56)は「やっぱりいい球場。ここで戦うためにみんな頑張ってきましたので、『よしやるぞ』という気持ちにみんななった」と気合を込めた。
奪還を目指す戦いとなる。昨年は春夏連続で甲子園出場を逃し、同校3季ぶりに土を踏む。この日の甲子園練習では守備や打撃練習で感覚を確認。プロ注目の最速153キロ右腕吉岡貫介投手(3年)も初めて立つ甲子園のマウンドに高揚した。「投げやすかった。ただ、気持ちが高ぶって高めに浮かないように抑えていきたい。本番でワクワクするような感じはした。早く投げたいなと思いました」と試合を心待ちにした。
初戦は24日に熊本工と対戦する。大トリ登場では、春は過去3度中2度が優勝と好成績。西谷監督からも「先輩たちはここで勝ってきたよ」とナインに伝えられており、好印象も植え付けている。さらに、同校は九州勢との対戦にまめっぽう強く、甲子園では11戦全勝と好条件がそろう。
組み合わせ同様にこの日も練習でトリを飾った。日が傾き、寒さも出てくる中だったが、自主的に半袖の選手も。西谷監督は「何も言ってない」と笑うが、「気持ちも入ってますし、やっぱり甲子園からいただくパワーもあると思う。動きが良かったというか気合が入ってた」と感じ取る。闘志みなぎる強豪校が聖地で再び躍動する。【林亮佑】

