<高校野球西東京大会:中大杉並18-2明星学園>◇12日◇1回戦

 高校野球では珍しい代打専門の中大杉並・田口冬馬(3年)が、ひと振りで仕事をした。明星学園戦の6回、1死三塁で代打で登場し、中前適時打。すぐ代走を送られたが「打つ方にかけている分、うれしい」と笑顔を見せた。守備や走塁への不安と、打撃への絶対的自信から、6月に外野手をやめて代打専任を志願。守備練習の横で、1人で黙々とバットを振り続けた。2回戦の相手は桜美林。投手研究の重要さを教えてくれた岩井恵介コーチ(20)が、現役時代に敗れた相手でもある。田口は「先輩のためにも雪辱したい」と言葉に力を込めた。