全国高校野球新潟大会(7月10日開幕)の組み合わせ抽選会が27日、90校88チームが参加して新潟市内の新潟テルサで行われた。

 最速140キロ超の2枚看板でライバルの県内4連覇を阻止する。新潟明訓は昨秋・今春の県大会決勝戦で日本文理に連敗を喫した。就任2年目の本間健治郎監督(40)は「同じ相手に3度も負けられない。個別の力ではかなわないので、束になってかかっていかないと」と手綱を締めた。

 文理の強力打線を封じるキーマンになるのが、ともに先発完投能力を持つ右腕2枚だ。エース村山賢人(3年)、漆原大晟(たいせい=3年)の両投手は、いずれも最速140キロを超える直球を武器にする。1年秋に漆原が先に背番号1を背負い、2年春からは村山がエースナンバーを守り続ける。村山は「1番をもらえなかったのは悔しかった。お互い競ってきた仲」と言えば、漆原も「村山はとても安定している。まず自分がしっかりしないと」と、2人でチームを支えてきた。

 第1、第2シードの両雄が勝ち上がれば、史上初となる3季連続の「文明決戦」が実現する。本間監督は「5試合45イニングで考えて戦う。村山をいかにいい状態で投げさせるか。10回に1回勝てる試合を、この日に持ってくる」と強気の言葉を並べた。2年ぶり8度目、自身初となる甲子園出場に向けて、指揮官の血は静かに燃えていた。