<高校野球宮城大会:気仙沼6-5石巻商>◇4回戦◇16日◇コボスタ宮城

 気仙沼が昨年に続く快進撃で、2年連続28度目の8強入りを決めた。2点を追う7回2死満塁から、3番浅野祐介主将(3年)の2点中前打で同点。続く4番米倉大倫(ひろのり、3年)の中前打で逆転に成功した。開会式で選手宣誓をした浅野主将は「宣誓より緊張した」と殊勲の一打に照れ笑い。石巻商の9安打より少ない5安打ながら、好機にたたみかけた。

 昨年に追いつき、追い越せがチームの目標。冬場は100メートル走25本など下半身を強化した。右腕笠沼広大(3年)はその効果で粘りの投球を身につけた。5点を失っても速球にカーブ、スライダーを織り交ぜて141球の完投。「春は投げるボールに自信がなかったけど、今はそんなこともない」と手応えを口にする。準決勝に進めば87年以来27年ぶり。あと1勝で1つ上の先輩を超える。