<高校野球茨城大会:東洋大牛久13-0取手一>◇13日◇2回戦

 阪神、ダイエーなどで活躍し、91年のパ・リーグ盗塁王の大野久監督(47)に率いられた東洋大牛久が、自慢の機動力野球で取手一に13-0の5回コールド発進した。

 5点リードの4回表1死二塁、5番金杉侑樹中堅手(2年)の二遊間への遊ゴで二塁走者の仮屋三四郎捕手(3年)が一気に本塁を陥れ、この回3点目。「2月から積極的な走塁の練習を徹底してきた」という指揮官の狙い通りの積極走塁をみせつけた。凡打にもかかわらず三塁コーチが本塁突入を促したが、暴走にもなりかねないプレー。仮屋は「驚いたが、常に先を狙っているので」と、相手のスキを突いた走塁を満足そうに振り返った。

 大野監督は、常総学院木内幸男監督(77)が取手二を指導していた78年、79年、甲子園に連続出場。自身が就任した03年に、勇退する恩師と準々決勝で対戦し、0ー10のコールド負けを喫した。「1戦1戦どのようにしのぐか」と話す。見据える先は木内常総との決勝対決、そしてリベンジだ。