史上6校目の春夏連覇へ準備万端だ。第92回全国高校野球選手権大会(7日開幕)の出場校による甲子園練習3日目は3日、今春センバツ優勝の興南(沖縄)が登場。エースの島袋洋奨投手(3年)は、慣れ親しんだマウンドの感触を確かめるように、捕手を座らせて9球投げ込んだ。

 松坂大輔のいた98年横浜以来の春夏連覇がかかる、自身4度目で最後の大舞台。「連覇は期待されているので狙っていきたい。県勢として初の優勝も期待されている。(1回戦負けした)去年の夏の1勝を取り戻したい。その3つを達成したい」と言い切った。県大会後はほぼノースロー調整。ただ約20段ある階段をうさぎ跳びするなど、徹底的に下半身を磨いてきた。チームは甲子園独特の蒸し暑さ対策として、7月30日からの4日間、ユニホームの下に雨がっぱを着用して練習を敢行。島袋は「暑い中でも投げ抜く体力があるところを見てほしい」と自信を見せた。【大池和幸】