ラミちゃん効果で連弾を“ゲッツ”! オリックスのフランシスコ・カラバイヨ外野手(31)が自身初の2打席連発で、セ・リーグ首位DeNA撃破に大貢献だ。5回は久保のスライダーをバックスクリーンへ特大弾。リードを3点に広げる効果的な9号ソロに「完璧。スライダーをうまく芯でとらえた」。ハイタッチ後はテレビカメラに向けて、ダンディ坂野のギャグ「ゲッツ!」を決めた。

 試合前にはそのパフォーマンスで有名だった元DeNAのアレックス・ラミレス氏の激励を受けた。昨年はBCリーグ群馬で同僚。今もたびたび電話する、同じベネズエラ出身の先輩だ。「試合頑張ってとか、応援してるとか言ってくれた。ホームランを打ったらゲッツをやるよ」という予告弾だった。

 テスト生から4年ぶり復帰。故障者続出のチームで救世主的な働きをしていたが、最近は成績は下り坂だった。だが17打席ぶりの安打となる1発で火が付いた。続く7回もバックスクリーン左へダメ押しの10号ソロ。「入るとは思わなかった」と自身も驚く1発で、今度は観戦したラミレス氏に向けてゲッツを決めた。

 この日は中島がぎっくり腰でベンチを外れた。そんな危機を年俸1000万円の格安助っ人が救った。森脇監督は「素晴らしい打撃だった」と最敬礼。観戦した宮内オーナーも「とにかく何も言わないことにしてるんで」と言いながら、笑みがこぼれた。3年連続白星スタートとなった交流戦で巻き返す。【大池和幸】