開幕戦白星で「80歳」六甲おろしを歌う。シーズンが開幕する明日25日、阪神は球団歌の「阪神タイガースの歌」(通称六甲おろし)が発表されてから丸80年という節目と重なった。当日試合前の開幕セレモニーで、発表当時のレコードカバーなどを映像で紹介することを検討。もちろん、試合に勝てば球場中でファンが大合唱するだけに、球団首脳は「節目が開幕戦なので、とてもタイミングがいい。勝って、ぜひ、ファンの方に歌っていただきたい」と期待感をにじませた。

 今季の主催試合では試合前と勝った試合後に「みんなで六甲おろし」と称し、T・M・Revolution 西川貴教をリードボーカルとして歌声を披露。片岡愛之助、武豊、堤真一ら各界の著名人が球場のビジョンに続々と登場する企画もある。

 1936年(昭11)3月25日に「大阪タイガースの歌」として誕生。「大阪」と韻を踏む「オウオウ~」の歌詞はその名残だ。3・25開幕戦を制すれば金本体制の門出を祝い、80歳バースデーに花を添えることになる。

 この日、広田神社で必勝祈願に参加した坂井信也オーナーも「優勝祈願しました。いい天気やし、気持ちをあらためる感じやね。監督は80点と言って、その通り。100点に上げて、開幕を迎えてほしい」と期待する。傘寿の誕生日を迎えるソウル・ソング。声高らかに凱歌(がいか)を口ずさみたい。