若虎だけやない、中年もいるで! ともに28歳の阪神大和、今成のアラサーコンビが、8回の逆転劇を演出した。1点を追う1死一塁の場面。2番でスタメン出場した大和が、会心の同点適時二塁打を放った。

 大和 うまいことバットに乗りました。

 7回まで0点に抑え込まれていたDeNA井納をついに捉えた。今季、虎にとっては天敵ともいえる右腕。過去2試合の対戦でも15イニングで1点しか奪えていなかった。その井納の高め145キロ直球を大和は強振。打球は左中間を真っ二つ。割れんばかりの大歓声を身に浴びた。その後、ゴメスの適時打で逆転のホームインを果たした。

 好機を演出したのは、この回先頭の代打今成だった。三塁スタメンは4年目の北條。最近では3年目の陽川も起用されることが多く、今成は実質3番手扱いになっていた。勝負の1打席で、井納の初球スライダーを捉えて中前に運び、流れを呼び込んでいた。

 価値ある勝利を呼び込んだ2人に、金本監督も「『中年』の意地をね。若手だけじゃないぞという。そういうところを見せてもらった。中堅はチャンスは正直、少ないけどね。そのチャンスを生かしてくれた。救ってくれましたねホント」と称賛。勝利の立役者となった大和だが、試合後も浮かれることはなかった。「毎日アピールに必死。必死にやるだけです」。決勝本塁打の新井を含め、中堅勢の活躍でもぎとった白星だった。【梶本長之】