プレーバック日刊スポーツ! 過去の10月29日付紙面を振り返ります。2004年の1面(東京版)は、プロ野球西武の松坂大輔投手(24)が、日本テレビの柴田倫世アナウンサー(29)と結婚することを明らかにしたことを伝えています。

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 西武松坂大輔投手(24)が28日、今オフに日本テレビの柴田倫世アナウンサー(29)と結婚することを明らかにした。取材を通じて知り合い、00年春から5年間の交際を経てのゴールインだ。松坂は「この人以外いない」と柴田アナへの思いを吐露。3年前にプロポーズしていたことや、6月下旬から同居していることも明かした。今日29日にも発表する。挙式などの日程は未定。プロ6年目で初の日本一にも輝いた日本のエースが、人生の新たなスタートを切る。

 松坂が、男らしく堂々と柴田アナウンサーとの結婚を打ち明けた。「結婚することにしました」。初の日本一の喜びを味わって3日後、大安のこの日、都内で行われた西武担当記者との食事会で伝えた。6月下旬からは同居も始め、すでに互いの両親にあいさつも済ませているという。

 出会いは1年目の春のキャンプ前。取材を通じてだった。翌00年3月から交際をスタート。しかし、プロ野球のスター選手とテレビ局の人気アナウンサーのロマンスは、多方面から注目され、同年9月には発覚した。シドニー五輪から帰国と同時に大騒ぎになったが、そのときも松坂は堂々と「つきあっています」と宣言。同時に「見守ってください」と真摯な態度をみせていた。また「好きですか」の問いには、「そこまで言わないといけないんですか」と当時20歳の大物右腕は照れながら顔を赤くしていたものだった。

 あれから5年。2人の愛は深まっていた。00年シドニー五輪ではメダルを逃し、02年には右ひじ痛などで長期離脱。今年も背中の張りや、でん部に痛みを覚えながら登板した。そうしたとき、いつもそばで精神的な支えになったのが柴田アナだった。松坂は3年前にプロポーズ。そのときは柴田アナも「考えたい」とし、今年になったという。今夏はアテネ五輪で銅メダル獲得に貢献。プレーオフ、日本シリーズを通じて「勝負強さ」も印象づけた。結婚決断は、野球人として最高のタイミングとも重なった。

 「この人以外いない」「料理も上手」…。この日の松坂の言葉からは、これでもかと柴田アナへの愛情がほとばしった。先日、来季のメジャー挑戦封印を宣言した日本のエースは、最良の伴りょを得て、さらに飛躍する。

 ◆松坂の話 結婚することにしました。実は3年前にプロポーズはしていました。ただ彼女も考えたいということで、今回のことになりました。今年、オリンピックイヤーだし、できれば金メダルをとって日本一になれたら一番いいと思っていた。銅メダルだったけど、日本一になれましたし、いいタイミングかなとも思いました。彼女は料理も上手で、体のことも考えてくれています。6月下旬から同居して、食事の面もやってくれています。

 出会いは1年目のキャンプ前の1月ですかね。会って何度か食事したときから、いいなと思っていました。翌年3月から交際をスタートしました。年上ですけど、あまりそういう感じじゃなかったのも良かったんじゃないですか。ボクばかり迷惑をかけました。彼女には照れくさくて言ってないですけど、この人以外いないなと。

 すでに互いの両親にあいさつは済ましています。リラックスできる家庭にしたい。これから成績が悪ければ、彼女も悪く言われてしまう。そうならないようにこれから頑張ってきたい。

 ◆松坂大輔(まつざか・だいすけ)1980年(昭55)9月13日、東京生まれ。横浜高3年時の98年、甲子園で春夏連覇。同年秋のドラフトで3球団の抽選の末、西武入団。1年目の99年は16勝5敗で最多勝、新人王獲得。01年まで3年連続最多勝など、主なタイトルは沢村賞1回、奪三振王3回、最優秀防御率2回、ベストナイン3回など。今年の日本シリーズでは第6戦でシリーズ初勝利。通算成績151試合77勝42敗1セーブ、防御率3・24。今季の推定年俸2億円。182センチ、85キロ。右投げ右打ち。