先発争いに“火花”を散らして殴り込む。今季から先発に挑戦する中日又吉克樹投手(26)が15日、沖縄・北谷キャンプの練習試合で好スタートを切った。韓国・KIA戦に先発し2回を1安打無失点。中継ぎからの転向で「新鮮でした。真っさらなマウンドで投げるのは久々ですし」と笑顔だった。

 収穫があった。1回、2人の左打者に対して、まずはシュートでバットを折っての投ゴロ。さらに直球で見逃し三振も奪った。「左バッターにインコースを使えた」と手応えも得た。この日最速は145キロを計測。「この時期では速いですね。腕が振れているということじゃないですか」と納得顔だった。

 森繁和監督(62)は「1人くらい先発にヨコっちょ(サイド)がいてもいいんじゃない」と期待していた。