中日の守護神候補ホルヘ・ロンドン投手(29=パイレーツ)が、5安打5失点で1死も取れずに降板した。7回から登板。先頭に四球を与えると、甘くなった直球をことごとく狙われた。5点を奪われ、1番真砂に死球を当てたところで交代が告げられた。

 乗せてしまったソフトバンク打線を止めることができなかった。なすすべがなかったロンドンは「全体的に高めになってしまった。反省はない。次の試合にいい投球をしたい。それだけです」と悔しさをにじませた。開幕候補の1人、先発バルデスは2回を5安打3四死球5失点。2番手ジョーダンが4回を最少失点に抑えたが、外国人投手3人で14安打11失点では首脳陣も頭が痛い。

 外国人出場枠は野手でビシエド、ゲレーロの2人を固定。残り2枠は先発、中継ぎで1枠ずつ使う予定だったが福谷のメドが立たず、必勝リレーが不透明。そこで、ロンドンと5番手で1回無失点に抑えたエルビス・アラウホ投手(25=フィリーズ)の2人を勝利の方程式に入れるプランもあった。しかし、この日の乱調。チームの浮沈を握る助っ投たちが決め手に欠き、森監督も厳しい表情を浮かべる。「どうなるか分からない。(状態が)悪かったら日本人を使った方がいい」。春の兆しが見えない。【宮崎えり子】