脅威の長打力で、またしても“被害”が出た。左太もも裏の肉離れで離脱中の日本ハム大谷翔平投手(22)が11日、千葉・鎌ケ谷でフリー打撃を行い、46スイングで6連発を含む16本の柵越え。2本がスコアボードの大型ビジョンを直撃し、故障した。先月28日の練習でも、ファンの車をへこませる場外弾を放っており、球団関係者は「本当にすごい飛距離。次は何が壊れるのか…」と冷や汗を流している。

 直撃を受けた箇所は、LEDのパネルが破損。大谷のフリー打撃練習後に行われたイースタン・リーグDeNA戦は、一部が点灯しないまま試合が進行した。球団関係者によれば「予備のパネルがあるので、それに取り換える」とのこと。次回開催日までには修理が可能だが、2軍戦で同パネルが壊れることはほぼないという。

 打撃に関してはすぐにでも1軍で活躍できるだけのパフォーマンスを見せているものの、走ることには制限がかかっている。負担軽減、再発防止のため、あらためて足底板(インソール)も作製。福田2軍チーフトレーナーは「よりフィットした方が負担も減る。念には念を入れようということです」。本人が不在だったこの日の1軍巨人戦は、「プレーヤーズスペシャル大谷翔平」デー。復帰後の活躍を、野球ファンみんなが待っている。【本間翼】