7日巨人戦で左脇腹に違和感を覚えた。4試合欠場し、前日13日に5試合ぶりに戦列復帰。無安打に終わったが、久々の打席という感覚はなかった。「今までの経験もありますし、(球の)スピードに違和感を感じなければ、大丈夫だと思ってます」。積み重ねてきた経験と技術への確かな自信が、下地となっていた。

 これで12球団の全本拠地球場で本塁打を放ったが、いつも通り「よかったです」と淡々とした感想。通算344本目での甲子園初弾にも、もちろん「打ててよかったです」。個人記録よりもチームが勝つために打つのが仕事。だからこそ「投手が頑張ってくれてたので」と勝利への貢献だけを喜んだ。やはり、この男のバットは心強い。【佐竹実】