ノーモア乱戦!! 阪神投手陣が22日、今日23日からのリーグ戦再開に備えて守備の投内連係を入念にチェックした。先発投手に交じって、フィールディングが苦手なマテオや守護神ドリスも異例の参加だ。

 シーズン佳境は守備のミスが命取りになる。金本監督も「投手のエラーが多いしね。そういう意味では、ミスが多いんだから、そこはちゃんと受け止めてチームとしてやっていく」と戒める。不安視するのも無理はない。今季、投手陣の14失策は12球団ワーストだ。

 苦いドタバタ劇がある。開幕2戦目、敵地での4月1日広島戦。同点の8回無死一塁で、マテオが丸のバント処理で一塁悪送球。助っ人も思わず頭を抱えた。窮地をしのいだが、延長10回1死一塁で、ドリスが一塁にけん制悪送球。致命的なミスでサヨナラ負けだ。

 大技小技を繰り出す広島が相手だ。今季3失策を犯すなど守備が不安定なマテオは言う。「自分のやるべきことだから確認できて良かった。(ミスして)悔しくないといえばウソになるからね」。香田投手コーチも「スキのない野球を。ミスした方が負ける。投球以外のところをしっかりと」と引き締める。教訓を胸に首位攻防戦に挑む。【酒井俊作】