阪急(現オリックス)監督として日本シリーズ3連覇を果たし、1日に肺炎のため死去した上田利治氏(享年80)の通夜が5日、横浜市内で営まれ、球界OBなど約200人が弔問に訪れた。祭壇には阪急、日本ハム監督時代のユニホームや、阪急監督時代の胴上げ写真のパネルなどが飾られた。戒名は「勇徳院智将利勲居士(ゆうとくいんちしょうりくんこじ)」。

 教え子の元阪急、山森雅文氏(56=現ロッテスカウト)は「選手の時は怖いというイメージしかないが、すごく穏やかな顔で寝てらした。野球の基本から、メンタルから教えていただいた監督」と感謝した。元日本ハムオーナーの大社啓二氏(61)は「上田さんの戦う姿勢は、ファイターズという名前にふさわしい監督さんでした」と話した。巨人長嶋茂雄終身名誉監督(81)、元阪急山田久志氏(68=日刊スポーツ評論家)らから届いた花も供えられた。今日6日に告別式が行われる。

 ◆主な参列者 熊崎勝彦(プロ野球コミッショナー)、住友平(元阪急)、大橋穣(元阪急)、八木沢荘六(日本プロ野球OBクラブ会長)、山中正竹(全日本野球協会副会長)=敬称略、順不同