ソフトバンク千賀が41日ぶりの白星となる7勝目を挙げた。1軍復帰2戦目のこの日は6回を104球、2失点にまとめた。「まずはチームが勝てた。野手も打ってくれた。中継ぎの負担もすごい」とチームメートの援護に感謝した。

 日本ハムは1番に中田を入れてきた。「何か変な打順だとは思ったが、普通に投げることにはかわりがない」と決め球はすべて直球で3打席連続空振り三振を奪った。1点差に迫られた6回2死二塁では代打矢野を149キロ直球で遊ゴロに打ち取り、切り抜けた。

 6月4日DeNA戦で背中の張りを訴え、約1カ月戦列を離れた。背中をかばうためか、知らず知らずに投球フォームがズレてタメがなくなっていた。倉野投手統括コーチにチェックしてもらいながら、数多く投げることで修正を続けている。千賀は「投げながらやっていく。まだまだな部分はあるが、試合を大きく崩さなかった。6回を投げられたことで、一歩踏み出せた」と前を向いた。

 背中を痛めてからは「一定に保つことが難しい」と今年1月に生まれた長女をお風呂に入れることを自粛。楽しいパパの時間を我慢して、復帰2戦目でつかんだ白星。夏場に頼もしい右腕が帰ってきた。