頼みの「レオキラー」でも勝てず…。オリックスが3位西武に逆転負けで今季4度目の6連敗。後半戦はいまだ未勝利で、西武とは9・5差に遠く開いた。借金は今季ワーストタイの9。同カード今季3戦3勝、昨年から7連勝中と強かったディクソンが、5回4失点で6敗目を喫した。

 「カーブをうまく使いたかった。低く投げようという意識はあったが、曲がりが良すぎて思ったところに投げられなかった。5回は先頭打者を死球で出し、流れが一気に相手にいってしまった。今日一番の無駄な走者だった」

 最速153キロなど直球の球威はあった。ただ今季の課題となっているナックルカーブがこの日も乱れた。地面にたたきつける明らかなボール球が目立ち、逆に4回は浮いたカーブを中村に同点ソロ。5回には8番岡田へカーブがすっぽ抜ける死球を与え、ここから3点を勝ち越された。

 打線も1回に先制したが、その後は吉田正の2号ソロによる1点どまり。福良監督は「今日のディクソンはストライクとボールが立ち上がりからはっきりしていた」と振り返り、勝てない状況には「きついですね。打ち勝つしかないんじゃないか」とうめいた。早ければ今月中にも自力CS進出の可能性が消滅する。Aクラス入りの扉が、どんどん閉ざされていく。【大池和幸】