広島が連勝。今季の中日戦の勝ち越しを決めた。2回に1番田中がプロ初の満塁本塁打。先発薮田は7回2失点の好投で12勝目をマークした。7回には安部が3号ソロ。8回にも堂林の犠飛で追加点を挙げた。試合後の広島緒方孝市監督(48)の談話は以下の通り。

 -薮田が好投

 緒方監督 今日はちょっとバランスが悪かったね。セットにしてもワインドアップにしてもね。とは言っても1安打でずっと投げてくれて、内容的にも2失点で行ってくれたからね。それに本人も、中盤から少し修正が出来たんじゃないかな。それは彼にとって大きな収穫になったと思う。あのままマウンドを降りるよりも、手応えをもって、いい感じで降りられたんじゃないかな。

 -成長を感じるところか

 緒方監督 うん、そうね。まあただやっぱり1週間与えているからね。もう薮田は責任回数だけじゃなくて、7回くらいまで行ってほしいという現状もあるからね。でもナイスピッチングだよ。

 -薮田への期待値が上がっている

 緒方監督 巨人戦で完封してから周りの見る目、期待度も高くなっているだろうし。でも期待だけではね。まだ今年初めて活躍してくれているわけだから。こっちはその日の状態とか見極めながら起用していきたいと思うけど。

 -攻撃陣も好調

 緒方監督 2回の4点というのは薮田にとっても大きな点になったんじゃないかな。気持ち的にも楽に投げられたと思う。

 -追加点を奪えた

 緒方監督 なんと言っても昨日同様、7回、8回に1点ずつというのは相手にダメージを与えられたと思う。こっちにとっても最後、守りにいくにしても、あの1点というのはすごく楽になるのでね。安部にしてもそう。堂林も、ああやって犠牲フライを打ってくれて、打点を挙げた。終盤の守る形(継投、守備固め)というのはこういう形を基本にやっていこうと思うので。彼らが打席に立つ機会も増えてくると思うからね。それは彼らにとってもチャンス。これから先の戦い、彼らが最後まで生き残ってやっていけるとか、というのも見極めながらやっているから。このチャンスを若い選手はものにしてほしいね。

 -田中の活躍

 緒方監督 広輔は今年トップバッターとして立派に仕事をしている。出塁率も文句ないし。とにかく見極めが出来るよね。課題だったタテ変化の見極めが出来て、待てるようになった。そこの成長。出塁率も高いし、盗塁にしてもこれだけ走ってくれているし。カープのリードオフマンとしてね。

 -誠也の穴を感じさせない

 緒方監督 誠也の抜けた穴を1番田中、2番菊池、3番丸がね。引っ張っていってくれている。これから残り試合、このまま最後まで頑張ってほしい。