楽天松井裕が3年連続の30セーブに到達した。2点リードの9回に登板。先頭の日本ハム横尾を低め148キロの直球で空振り三振に切ると、1安打を許したものの、打者4人で無失点に抑えた。「なかなか投げる機会がなくて難しかったですけど、何球かいいボールもあった。勝てて良かった」と胸をなで下ろした。

 7月22日以来、久々のセーブだ。左肩痛による登録抹消後、8月19日に復帰したが、チームが6連敗、10連敗と重ねたため出番は少なかった。「僕がケガをした時にチームの状態が落ちた。そこにいられなかったことが悔いが残ります」。もどかしさをぶつけた。

 入団時、「3年結果を出せたら1人前」といわれた1軍で30セーブを継続した。「少しは球団の期待に応えられたかな。でもまだ40セーブという目標を捨てたわけじゃない。現実的に西武との(2位)争い。その中で、ここからチームの力になれたら」。シーズン終盤で、頼れる守護神が本格復帰した。【鎌田良美】